賛成少数で委員会不採択 マスク着用の多様性求める請願 上越市議会文経常任委

 上越市議会3月定例会に提出され、継続審査となっていた「上越市の子ども達の心身の健全な成長、発達のための教育活動を求め、それにかかわる多様な考え方や選択を尊重することを求める」請願について、同市議会文教経済常任委員会は10日、審査し、賛成少数のため不採択すべきものと決した。21日の最終日本会議で採決される。

起立少数で委員会では不採択すべきものと決した

 請願は、市内小中学校に通う子どもの保護者たちがつくる「子どものマスクが心配な母ちゃん父ちゃんず」によるもの。常時マスク着用により、不安や不快、不調を感じ学校生活に支障を来している子どもがいることを児童生徒・保護者らに周知した上で、マスク着用の有無について個々の選択を尊重し、差別や圧力がないよう指導することなどを求めている。

採決に先立ち各委員が意見を述べ、小林和孝委員(政新ク)は「現実を知らないとひずみが生まれる。請願に賛成し、みんなで進めていく意味から応援する」、上野公悦委員(共産)も「みんなが理解し、多様な生き方を尊重してほしいというのは当然の意見」として賛成した。

他の委員は「学校現場では登下校や体育などでのマスク着用について、国のマニュアルに沿い運営されている」「市長や市教委への要望活動の受け答えを見ると、すでに動いていると受け止めている」「学校現場では国のガイドラインに基づき国県と連携しながら対応し、個々の事情への配慮は維持されていると理解している」などと、請願の趣旨や思いは理解しながらも行政や教委が取り組んでいるとして反対の意思を示した。

記事参照元:タイムスLite

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