築150年の雁木町屋活用 上越市仲町2 「もと山静堂」26日開設 部材再利用しながら改装 人々集うスペースに

上越市仲町2に26日、築約150年の雁木町屋を活用した「もと山静堂(さんせいどう)」がオープンする。初日は英国、アイルランドの伝統音楽が楽しめるパブライブを実施。町屋文化を広め、人々が集えるスペースとして活用される。

2階から見たもと山静堂。川合清さんの作品やピアノがある

 開設したのは7年前に東京から仲町2に引っ越してきた川合由美子さん。日本画家の父、川合清さんの新潟大高田分校芸能科赴任に伴い4歳から14歳まで高田で過ごしている。引っ越してきてから町屋活用の講座などを通して関心と知識を高めた。

建物は、大工が自宅として建てたもので、最後は山静堂を屋号とする表具屋の住居として使われていた。家主と親しくなった川合さんは没後に引き継ぎ、改装を施した。できる限り旧来の形を残し、使える部材を再利用する一方、防寒やトイレのバリアフリー化を行った。

川合さんは高田まちかど交流館(同市本町3)で定期的に「旧第四銀行で聴く古楽コンサート」を開いており、25日に守安功さん(リコーダー、フルート、ホイッスル)と雅子さん(ハープ、バゥロン)夫妻による演奏を行う。もと山静堂こけら落としの26日は英国パブの雰囲気の中で、夫妻が前日とは違う構成で演奏を行う。
演奏会の他にもギャラリーや会議などさまざまな活用が可能で、カフェをやりたい人も募っている。川合さんは「町屋のイベントは(高田の)北側が多いが南側は少ない。流れをつくりたい」と話した。

カウンターが設けられ、初日のイベントは特設パブになる

◇二つのライブ参加者を募集
25日の旧第四銀行で聴く古楽コンサート「英国と愛蘭土(アイルランド)と欧州の『音楽の旅』」は午後7時から。60席限定で料金は3000円(当日500円増し、学生2000円)。
26日の「守安功の特設パブライブ@もと山静堂」は午後7時から2ステージ。20人限定で2000円(当日予約500円増し)、ドリンクは別料金。申し込み、問い合わせはいずれも川合さん(電090・3573・8731)へ。

記事参照元:タイムスLite

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

seven − 4 =