糸魚川沖で漁船が漂流 89歳漁師が転倒し身動き取れず 命に別状なし

4日(水)未明、糸魚川市市振沖で漁をしていた地元の89歳男性漁師が、船上で転倒して身動きがとれなくなり、助けに向かった漁協組合員によって救助されました。男性は意識があり、命に別状はないということです。事故船画像

漂流した漁船(長さ:約7.48メートル 幅:約1.99メートル)

上越海上保安署によりますと、この漁師は4日午前2時頃、糸魚川市市振漁港を出港し、海岸から沖合1キロほど離れた場所で、1人でイナダの引き釣り漁をしていました。その際、船の上でバランスを崩して転倒。深さおよそ60センチの魚を入れるプラスチック製の箱に体がはさまり、身動きがとれなくなりました。船は漂流状態となり、その後、漁協組合員から「市振漁港の沖で無人の漁船がくるくる回っているのが見える。これから組合の船で捜索に向かうので、海上保安庁も協力してほしい」と通報がありました。

午前7時25分頃、捜索救助に向かった仲間の船が、船上で身動きの取れない男性を発見し、救助しました。港に戻り男性は救急車で病院に搬送されました。男性は会話が出来る状態で、搬送先の病院で精密検査を受けましたが、異常はみられなかったということです。

上越海上保安署では「船に乗る際は、連絡手段となる携帯電話などは、手の届く範囲内に身に着けるようにしてほしい。漁師に関わらず船に乗る際は、転倒防止を徹底してほしい」と注意を呼びかけています。

記事参照元:上越妙高タウン情報

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