最後の1センチまで位置特定 災害時などの捜索サービス「DRS」と上越タウンジャーナルが提携

上越タウンジャーナルを運営する株式会社デジコロ(本社・新潟県上越市)は、山岳遭難者の捜索サービス「ココヘリ」で知られるAUTHENTIC JAPAN 株式会社(本社・福岡市)とパートナー提携し、同社が新たに開発した、災害や事故などで行方が分からなくなった人を発見する「DRS」(ダイレクト・レスキュー・システム)の普及に協力します。

AUTHENTIC JAPANは、会員数18万人、3時間以内の発見率86%という山岳遭難者捜索サービス「ココヘリ」で培った技術やノウハウを進化させ、新たなサービスを開始しました。予期せぬ規模の災害が突如起こる昨今、新潟県上越地域で情報発信をしているデジコロは、「DRS」が防災や福祉などさまざまな観点で地域の安全と安心に資する取り組みだと判断して、協力を決めました。

「DRS」は、スマートフォンのGPS、Bluetoothのほか、第3の電波の3つを活用することで、屋外でも室内でも正確に位置を特定することができます。 通常、スマホのGPSサービスでは「どこの建物にいるか」までは探せても、何階のどの場所にいるかは分かりません。「DRS」では「建物のどこにいるか」まで特定できます。おおむね次のような手順です。

1.GPSによる大まかな位置特定: まず、ソニーグループが提供する「ELTRES IoTネットワーク」サービスを活用したGPS機能によって、おおよその位置を特定します。

2.Bluetoothによる絞り込み: 次に、スマートフォンにインストールした専用アプリを探索機として使用し、Bluetooth通信によって発信機との距離を測定します。これにより、GPSよりも正確な位置を特定し、最終的には数センチ単位まで絞り込むことが可能となります。

3.「第3の電波」による広範囲探知: さらに、GPSやBluetoothとは異なる「第3の電波」も使用しています。この電波は公的機関も使用しており、強力な受信機によって、ヘリコプターからでも受信が可能です。地中2mに埋まった要救助者を発見することも可能です。

これらの3つの電波を組み合わせることで、従来のサービスでは難しかった都市部や屋内など、様々な環境下での正確な位置特定が可能となっています。さらに、オプションで民間警備会社による24時間対応の捜索支援サービスも用意されています。

災害時に限らず、平常時の子どもや高齢者の見守り、ペットなどに幅広く活用されており、糸魚川市では認知症の高齢者の見守り用として市民に貸与する事業を実施しています。

上越タウンジャーナルでは今後も上越地域のさまざまな情報を発信し続けます。今回の提携が、地域の安心安全な環境構築の一助となれば幸いです。

www.cocoheli.com

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2024年11月1日 株式会社デジコロ