〈上越市長選〉市政への思い、上越の今後 上越市長選公開討論会〈下〉

本紙では、今秋の上越市長選に向けた公開討論会(上越青年会議所主催、15日実施)に参加した立候補予定者2氏の討論要旨を、3回に分けて紹介している。最終回は、フリーテーマによるクロストークでの最後の主張と、その後に語った「上越市の今後」について。

市政への思いや上越の今後について話す中川氏(左)と野澤氏

中川幹太氏

 例えばこれから、私が市政を担った時に、どういう体制でやっていくのかをお話ししたい。

 市役所の職員の中には、優秀なリーダーシップを持っている人たちが何人もいる。そういう人たちに副市長になっていただきたい。市役所の職員から副市長に。政治的に命運を共にする人たち。

 もう一つ。民間の中から知恵やアイデアのある人たちを集めて、市民の目線から政策提言ができるような委員会をつくりたい。それが私の政策の骨、あるいは身となってくる。そういう優秀な民間の人たちを採用する。非常に能力、知識のある方が、上越市内にはたくさんいる。

 そういった方々を最大限生かしながら、民間と行政が一体となって、オール上越で戦っていかなければ、全国の競争に勝っていけないと感じている。一致団結で、前向きに頑張っていきたい。

 私が市政の中で、一番「こうあってほしい」と思うのが、子どもたちに、この上越市で良い思い出をつくってもらいたい、ということ。どこに行ってもずっと上越市のファンで、外にいても上越市の良さを伝えられる。そういう子どもたちを育てていきたい。

 そういうファンの、上越市出身の人たちの声を聞けば、「私も上越市に行ってみたい」と、そういうふうに思ってもらえるのではないか。上越市を愛せる子どもたちをつくっていきたい。一致団結して、子どもたちに良い環境をつくっていきたい。

野澤 朗氏

 私は41年(市職員として)仕事をしてきて、経験だけでなく、さまざまな思いを積み重ねてきた。まさにそれを市政に反映したい。その根っこは、市民と一緒にやっていくこと。今回、公約についても市民の皆さん、私を支えていただく若い皆さんと作らせていただいた。そういうことを、公約の段階からやりたかった。

 市役所の職員の能力は当然、市役所の能力としてお持ちだが、民間で懸命に暮らす方々は、アイデアや思いがあっても、時間がなかったり、いろいろなことでなかなかそれが発信できない。そこをいかにキャッチし、政策にして、それぞれの評価を頂くか。

 「住民の皆さんと一緒にやる」というのは言葉では簡単だが、相当、市役所が前に出て、しっかりと話をお聞きするところから始めなければいけない。それができたので、14市町村の合併がかなったと思っている。いろいろな意味であの時の思いに立ち返り、頑張りたい。

 私たちのまち上越は、夢と希望に満ちてこそ。夢と希望を引き出すのは、市役所であり、市長。市長のメッセージ性も含めて、市長が皆さんと共に歩いていくという市政を、どれだけ示せるか。

 市長という力は限られているが、市長が引き出す力は無限だと思う。そういう市長になりたい。いかにいろいろな方々の力を引き出し、大きな力にして、まちを前に進めていけるかが大事。輝く未来を、皆さんと一緒につくっていければ。

     ◇

 討論会の模様は上越妙高タウン情報ユーチューブチャンネル(http://www.youtube.com/user/jcvjamie/featured)で配信、上越ケーブルビジョン(JCV)で放送される。

 上越妙高タウン情報では26日午後8時から10月2日午後11時59分まで。JCVでは26日午後8時、29日午前9時、30日午後3時、10月2日午後9時から。

記事参照元:タイムスLite

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