上越市八千浦の東北電力上越火力発電所1号機が営業運転開始
東北電力は2022年12月1日、上越市八千浦の上越火力発電所1号機が営業運転を開始したと発表した。出力は一般家庭約80万世帯分の使用電力量に相当する57.2万kw。
同発電所は2019年5月に着工し、2022年3月末から試運転を行っていた。環境負荷が少ないLNG(液化天然ガス)を燃料に、最新鋭のガスタービンを採用。熱効率は世界最高水準の63%以上を目指している。同社は「安全を最優先に安定した電力供給に努めていく」としている。
折しも政府は12月1日、今冬は厳しい電力需給が見込まれるとして、全国の家庭や企業に来年3月末まで4か月間の節電を要請した。急な冷え込みで暖房需要が増す厳寒期前に営業運転を開始した同発電所の役割は大きい。
東北電力管内の電力供給の「予備率」は2023年1月が4.1%、2月が4.9%の見通しで、最低限必要な3%は確保できる見込みとなっているが、同社は「様々な社会情勢のリスクなどに備えて、無理のない範囲で節電をお願いします」と呼び掛けている。国の節電プログラムに基づき、3月末までの間、参加特典付きの節電キャンペーンを実施しており、電力需給の改善につなげたいとしている。
記事参照元:上越タウンジャーナル