給料5か月間全額カット 「チャンスいただきたい」 中川上越市長が自身の処分案 繰り返さぬよう専門家の指導も
高卒者に対する差別的な発言が問題となっている新潟県上越市の中川幹太市長は2024年7月8日、記者会見し、自身の処分として5か月間給料全額をカットする考えを示した。今後同様の発言を繰り返さないよう専門家による指導を受けていることも明らかにした。
中川市長の給料月額は、本来約97万円だが「人口減少緩和の成果が得られるまで」として15%減額しており、現在は約82万円。7〜11月の5か月間、ゼロにする。
中川市長は「多くの方にご迷惑とご心痛をかけたことをおわびし、市政に対する信頼を損ねた責任を重く捉え、自らを強く戒める」と述べ、減額処分を発表した。減額の理由については、「辞職を求める声を重く受け止め、覚悟を示すには相当の処分が必要と考えた」と述べ、他市の事例を参考に給料全額3か月分に6月のボーナス相当分を加味して合計5か月の減額にしたと説明した。
辞職については改めて否定し「公約に掲げた地域自治、通年観光などの政策はまだ道半ば。公約の実現に向けて皆さんからチャンスをいただきたい」と理解を求めた。
コミュニケーションの専門家の指導受ける
約1年前にも市内の私立高校について「レベルが低い」などと発言した中川市長。「前回の失言のときは反省して、身近な方々からアドバイスを受けたが、今回失言を繰り返したため、コミュニケーションの専門的な知識のある方からアドバイスを受け、心持ちや失言しないためのいろいろな方策について学んでいる」と明らかにした。
19日の市議会臨時会に関連条例の改正案などを提案する予定。
記事参照元:上越タウンジャーナル