波瀾万丈な経歴 小説に 元NPB審判員・山崎夏生さん(上越市出身) フリーライター・中原まことさん著 〝半〟フィクションで描く

『プレーボール!~プロ野球審判員物語~』

上越市出身の元NPB(日本野球機構)審判員、山崎夏生さん(69)を主人公にした小説『プレーボール!~プロ野球審判員物語~』がこのほど発行された。フリーライターの中原まことさん(76)著。

中原さんは山崎さんの著書2冊を読み、波瀾(はらん)万丈な経歴に感動。山崎さんに取材を重ね、その人柄に魅了され、小説として書き上げた。多少の創作はあるが、おおむね事実に基づいた「ハン(半)フィクション」という。2人は共に北海道大出身。

スポーツ新聞社退社後の屈折した思いや当時の審判指導員との厚い関係、審判員としてのふがいなさやひたむきな思い、両親との葛藤や深い愛、妻への感謝などをまとめている。後書きで中原さんは「向こう見ずで、決してくじけない彼の人生を小説という形で表現し、多くの読者に届けたい」と記している。

山崎さんは「著者と出会ったのは2年ほど前。その後は自宅で、あるいは居酒屋などで妻も交え取材を重ね、書き上げていただいた。笑って、泣いて、元気も出て、という絶対の自信を持ってお薦めできる一冊」と話している。

文芸社発行、145ページ。定価税込み1210円。問い合わせは出版社か、最寄りの書店やネット書店への注文販売で。上越市本町4の春陽館書店では2月1日ごろから販売する予定。

記事参照元:上越タイムス電子版