JA新潟厚生連への支援 1億8000万円を拠出 2025年度上越市予算 単年度の措置

JA新潟厚生連が運営する上越総合病院

上越市は2025年度予算で、経営が厳しいJA新潟厚生連(厚生連)が運営する上越総合病院(同市)への支援として、24年度より6000万円多い1億8000万円余りを拠出する。厚生連については、県が25年度に10億円規模、上越市含め病院が立地する9市で9億円の財政支援を行うことにしている。

糸魚川、妙高、柏崎、小千谷、村上、佐渡の厚生連病院所在市6市でつくる「地域医療連携推進協議会」は、花角英世知事に「少なくとも3年間の財政支援継続」を求めている。協議会会長を務める糸魚川市の米田徹市長は、厚生連の中期経営計画が3カ年であることを前提に「県立病院がない地域では厚生連病院が欠かせない」と述べて継続支援の重要性を指摘している。

上越市は上越総合病院への支援をあくまで単年度の措置としており、現段階で複数年度にわたる支援の考えを示していない。市健康福祉部は「今後の状況次第」としている。

◇市道の地下空洞 24路線49キロで調査 埼玉県八潮市の道路陥没受け 1100万円を計上

上越市は来年度、主要幹線の市道について、地下に空洞がないかどうかを調査する。来年度当初予算に1100万円を計上した。1月に発生した埼玉県八潮市での道路陥没を受けたもの。

市都市整備部によると、実施を予定しているのは片側1車線以上で大型車両の通行が多い、またはバス路線となっている24路線、延長は49キロ。

◇「山鳥毛」展示に1000万円

上越市は8月の第100回謙信公祭に合わせて展示を予定している、上杉謙信の愛刀で国宝「太刀 無銘一文字(山鳥毛)」(岡山県瀬戸内市所蔵)について、展示にかかる輸送費や備品購入費、パンフレットなどの印刷費用として来年度当初予算に1000万円を計上した。

山鳥毛は瀬戸内市が2020年に取得。上越市は第100回謙信公祭に合わせ展示したいと昨年から交渉を行ってきた。21日には中川幹太市長が瀬戸内市を訪れ、武久顕也市長に貸し出しを要望することにしている。

記事参照元:上越タイムス電子版