上越妙高駅開業10周年をにぎやかに祝う 記念イベントに家族連れや鉄道ファンら
新潟県上越市の上越妙高駅が2025年3月14日、開業10周年を迎えた。15日は同駅と周辺施設で開業記念イベントが開かれ、ステージパフォーマンスやオリジナル鉄道グッズ、記念駅弁などの販売、子供たちが楽しめる各種体験ブースが設けられるなど、会場は朝から多くの家族連れや鉄道ファンらでにぎわった。

同駅は2015年3月14日に開業。JRの北陸新幹線と在来線のえちごトキめき鉄道妙高はねうまラインの2路線が乗り入れる。イベントは10周年の節目を市民で祝いながらこれまでの歩みを振り返るほか、駅が未来に向かって愛され、利用されるよう、同市が企画した。
東口もてなしドームにはステージが設けられ、午前10時からはオープニングセレモニーが開かれた。中川幹太上越市長があいさつに立ち、「上越妙高駅は市民の生活を支え、観光誘客に尽力している。10年間、災害も乗り越えてきた。駅周辺も充実していくよう、力を尽くしていきたい。駅を作ってきてくださった方に大いに感謝する」と述べ、JR東日本上越妙高駅の前田勇太駅長、トキ鉄の平井隆志社長も日頃の感謝を述べた。

地元園児やアイドルグループがステージパフォーマンス
セレモニー後は地元の市立大和保育園園児による遊戯や、越後上越上杉おもてなし武将隊によるショー、トキ鉄スペシャルアンバサダーのアイドルグループ「NGT48」によるトーク&クイズなど、さまざまなパフォーマンスが展開され、保護者やファンらがステージを楽しんだ。



鉄道グッズは販売開始前から行列
自由通路の脇野田通りでは、鉄道グッズや記念駅弁などの販売、佐渡や長野などの物産展、各種PRブースなどがずらりと並んだ。午前10時の販売開始を前に、鉄道グッズのブースは長蛇の列ができた。地元団体「上越妙高駅と共に歩む会」により、紅白もちなどが振る舞われたが、1000個が約10分で終了。JRとホテルハイマートによる記念駅弁は販売後短時間で売れ、すぐに追加製造された。上越地域振興局と佐渡汽船の「金塊つかみ体験」も大勢が列を作り、受け付けを一時中断する対応が取られていた。

体験ブースは子供でにぎわう
子供たちは「光のテラス」で行われていた各種体験ブースを利用し、「まが玉作り体験」、駅長制帽や制服を着て撮影できる「子ども駅長制服着用体験」に参加。「鉄道ジオラマ展示」にも親子連れが集まった。



トキ鉄グッズを購入していた新潟市の男子大学生(20)は「月に一度はトキ鉄を利用し、上越妙高駅に来ている。いつもは近くの温泉を利用したり、物産を購入したりする。今日は一段とにぎわっていて楽しいし、グッズも購入でき良かった。これから新幹線で糸魚川に向かう予定」と話していた。
記事参照元:上越タウンジャーナル