上越市大貫2に金谷地区公民館が竣工 大規模集会室や雁木モチーフの屋外テラス
新潟県上越市大貫2の山麓線沿いに建設していた金谷地区公民館が完成し2025年3月15日、竣工式が行われた。多彩な活動やイベントに対応できる大規模集会室や、雁木をモチーフにした屋外テラスなどを備えた新たな地域の交流の場が誕生した。

旧金谷地区公民館は、築40年以上がたち老朽化していたことや、地区外の同市寺町2にあることから、長年地元住民から移転の要望が寄せられていた。
移転新築されたのは金谷山の麓の市所有地で、敷地面積は約3900平方m。建物は鉄骨造り平屋建ての延べ床面積約680平方mで、旧公民館の2.5倍の広さになる。集会室2室(85平方m、71平方m)、会議室(20平方m)、和室2室(15畳、10畳)、調理実習室(54平方m、調理台4台)、玄関ホールや交流スペースのホワイエのほか、雁木をイメージした軒下が特徴的な屋外テラスなどを設けた。



集会室は2室をつなげると100人で利用でき、大規模な集会の需要に対応。高天井の開放的なホワイエは、大窓を開けることでテラスと一体で利用でき、夏祭りなどさまざまなイベントの開催を見込む。壁や天井の一部をはじめ、テーブルやベンチなどの備品には上越産のスギを活用した。

駐車場は43台。太陽光発電パネルも導入した。総事業費は約5億5000万円。
竣工式には関係者38人が出席。ホワイエでテープカットが行われた後、集会室で式典が開かれた。中川幹太市長は「誰もが使いやすく、世代を超えた人々の交流が広がることがコンセプト。金谷地区の新たなシンボル、地域の学びや憩いの場として親しまれる施設になることを期待する」とあいさつした。

金谷地区振興協議会の高橋敏光会長は「スギを使った建築で、どこを見ても素晴らしい施設。長年待ち望んだことで、地区の皆さんも喜んでおり、利用の申し込みも多くありうれしい」と感謝した。
アトラクションとして、地元の関根学園高校吹奏楽部による演奏、「民謡友糸会」による民謡と三味線の合奏も披露された。式典後には地元向けの内覧会が開かれ、大勢の住民らが真新しい施設を見て回った。

16日午前9時〜午後5時には、誰でも自由に見学できる一般向けの内覧会が行われる。施設の利用開始は17日から。使用料などの詳細は市ホームページで確認できる。
記事参照元:上越タウンジャーナル