雪月花で2人の門出祝う 石井さん夫妻(千葉県)挙式 各駅でセレモニー
えちごトキめき鉄道(トキ鉄)の観光列車「えちごトキめきリゾート雪月花」で初めての結婚式が21日に行われた。車内と停車駅でセレモニーを行い、車窓からの景色や地元食材の料理などと相まって門出の特別な思い出をつくった。
雪月花での結婚式は同社と平安セレモニー(ザ・グランスイート)が2021年に企画。コロナ禍で実現しなかったが、募集は続けており、雪月花に思い入れの深い千葉県流山市の石井健さん(39)、幸子さん(37)夫妻が挙式した。
雪月花は直江津駅を出発後、新井駅で挙式をスタート。二本木駅で結婚証明書署名、糸魚川駅でケーキセレモニー、筒石駅で新婦の感謝の手紙など、先々の駅で結婚式のセレモニーを行いながら移動した。有間川駅では一行が列車から降り、駅にあるカフェR8のオープンカフェで、日本海の景色を眺めながら乾杯した。
健さんは「これまで6回乗って、景色を見ながらの食事などに病みつきになった。家族にも味わってほしいので企画した。思い出に残る式になった」と、雪月花で挙式した理由と感想を話した。幸子さんは「どこまでも続くレールのように、結婚生活がずっと続けられるよう頑張りたい」と思いを話した。
平安セレモニーの古淵英一副社長は「上越でオンリーワンの挙式をやりたかった。車内で挙式が楽しめ、車窓の景色がいい。パッケージ化したい」と話した。トキ鉄の鳥塚亮社長は「他社でも観光列車での結婚式はあるが、雪月花は(観光列車の)専用設計という強みがある。ほかにも地域の事業者とコラボできることはあると思う」と話した。
記事参照元:上越タイムス電子版