地震で被災した上越市の歴史的建造物保存に向け市民団体設立 6月22日フォーラム開催

能登半島地震で被災し解体や撤去の危機にある新潟県上越市内の歴史的建造物を守ろうと、2024年3月、市民団体「上越の歴史的建造物と景観を守る会」(磯田一裕代表)が設立された。同会は6月22日、歴史的建造物の修復や保存をテーマにした「上越歴史建築フォーラム2024」を同市中央1のレインボーセンターで開催する。

フォーラムのちらし

能登半島地震では市内の登録有形文化財44件のうち12件が被災した(3月末現在)ほか、直江津地区を中心に土蔵やしっくい壁など、文化財の指定や登録がない歴史的建造物の被害も確認されている。同会は「歴史・文化の継承」を理念に、調査研究や市民への発信、行政への提言を行い、歴史的建造物や景観の保存・活用の推進に繋げるのが目的。県建築士会に所属する歴史的建造物の保存活用に関する知識を持つ専門家(ヘリテージマネージャー)を中心に市民有志で結成した。

フォーラムは午後1時30分〜同4時30分。新潟市の杢匠舎・住まい空間研究所主宰で建物修復支援ネットワーク代表の長谷川順一さんが「能登半島地震から半年 歴史ある建物と景観をどう守る!?」と題して基調講演する。また上越市教育委員会文化行政課による市内の文化財などの被災状況報告、市内の登録有形文化財の所有者などがパネリストを務めるパネルディスカッションが行われる。

定員70人で入場無料。申し込みはこちら

記事参照元:上越タウンジャーナル