上越市議会が中川市長に不信任決議案 9月2日に採決 市民有志は辞職求め決議文提出
上越市の中川市長が、高卒者に対し学歴差別と取られかねない不適切な発言をした問題について、上越市議会は中川市長に対する「不信任決議案」を9月定例会初日の来月2日(月)に提出し、採決することを決めました。上越市議会が市長に不信任決議案を提出するのは初めてです。可決されれば、中川市長は10日以内に議会を解散させるか、自らが辞職するかの判断を迫られることになります。
滝沢一成 議員
不信任決議案を提案したのは、無所属の滝沢一成議員です。中川市長の不適切発言を巡り、市議会は7月に中川市長に対する「辞職勧告決議案」を賛成多数で可決しました。しかし、中川市長は今月23日の記者会見で辞職しない考えを示しました。
滝沢一成議員
「辞職勧告で辞めてくださいと伝えた市長が辞めないのであれば、それをそのまま分かりましたと収めるわけにはいかない。議会の明確な意志を示すべき」
滝沢議員は、不信任決議案を2人の議員から賛成を得たうえで、今月27日に渡邉隆議長に提出しました。これについて30日(金)に市議会の議会運営委員会が開かれ、9月定例会の初日、来月2日(月)の本会議で採決されることが決まりました。上越市議会が市長に不信任決議案を提出するのは初めてです。
不信任決議案は、議員の3分の2以上が採決に出席し、そのうち4分の3以上が賛成すると可決されます。投票は無記名で行われ、可決には、議長も含む議員32人中24人以上の賛成が必要になります。
可決されると、市長は10日以内に議会を解散させることができます。解散しない場合は市長が失職し、どちらになっても選挙が行われることになります。
滝沢一成議員
「辞職勧告を出してもこう(辞職しない)、不信任決議案しかないと考えた。市民からの怒りや戸惑いがまだあるなかで、もうこれ以上(市長の進退について)やるなというのは違う。市長が辞めることが、市政の混乱を収める一番の方法。可決を目指して運動する」
こうした中、市民有志の会が中川市長に辞職を求める文書を29日(木)上越市役所に提出しました。
市民有志の会は今月22日、中川市長に辞職を求めようと市内で集会を開きました。市民300人以上が参加し、市長に辞職を求める決議案が示され採択されました。決議では自ら辞職しない場合、リコール運動を行うとしています。
29日は会の世話人7人が市役所に集まり、決議文を秘書課を通して市長と副市長に提出しました。
世話人 丸山彰さん
「市長は会いたくないと会えなかった。文書で見ていただく。1日も早く辞職をお願いしたい」
記事参照元:上越妙高タウン情報