【特集|ボウリング】県勢初!大人顔負けのハイスコア”241″で全国優勝!小学生ボウラー強さの秘訣は!?【新潟・上越市】スーパーJにいがた10月1日OA
しなやかなフォームから見事なストライクを決めたのは、上越市に住む船木雄紀士くん(10歳)です。見事な技を披露しながらも、クールな船木君。じつはこの夏、快挙を成し遂げました。
7月に愛知県で行われた「全日本小学生ボウリング競技大会」。
4年生の部に出場した船木くんは、全国から集まった20人との戦いを制し、見事優勝に輝きました!
■小学4年生 船木雄紀士くん(10)
「緊張はあまりしなかったが、レーンが多かったので少しまわりを気にしちゃって投げていた。」
予選、決勝合わせて9ゲームの合計得点を競ったこの大会で、船木くんは優勝しただけでなく、【241】という大人顔負けのハイスコアも叩き出しました。県内の小学生が全国大会で優勝するのは、初めてです。
■小学4年生 船木雄紀士くん(10)
「優勝した時はとても嬉しかった。気持ちは優勝するしかないと思って頑張った。(スコア)200アップを頑張って出し続けた。」
そんな船木くんが、ボウリングを始めたきっかけは-
■小学4年生 船木雄紀士くん(10)
「始めようと思ったのは、小さい頃ボールが好きだった。あと、お父さんとおじいちゃんの影響で始めた。」
船木くんが初めてボールに触ったのは、3歳の頃でした。美容師である父・康雄さんの趣味がボウリングで、現在、休みの日には親子でボウリング場に通ってスコアを競い合っています。
普段の練習は、康雄さんが付き添うことが多いですが、県内にはボウリングのクラブチームが無いため、苦労も伴うといいます。
■父・康雄さん
「やっぱり指導者を見つけるのが大変だった。(自分たちは)たまたま指導者がいた。声をかけられる人がいたから、助かったが…。」
この日、親子が訪れたのは、見附市のボウリング場。
■講師
「それでは始めます。きょう理解してもらいたい内容は『アジャスト能力』。」
この日は、ストライクの取り方を座学で学びます。講師は、県知事杯や全国大会での優勝経験もある、斎藤理恩選手。船木くんに技を伝授してきたコーチの1人です。
『アジャスト能力』とは、レーンの状況を見極めてボールの軌道を調整すること。投球する立ち位置やボールの摩擦・回転数などをレーンに合わせることで、放ったボールはストライクに近づくことができるといいます。
斎藤コーチが伝えるのは、感覚よりも理論を重視すること。
■斎藤理恩コーチ
「中には感覚で投げる人もいる。ただ根本的な(アジャスト能力の)基礎があって感覚を活かせる。この基礎を1年間かけて、雄紀士くんには来年も優勝できるようにサポートしていきたい。」
■小学4年生 船木雄紀士くん(10)
「(ボールの)軸がバラバラになるので注意したい。」
■父・康雄さん
「座学がなかなか人に聞く機会がないので、とても勉強になった。」
船木くんの強さの秘訣。そのひとつが〝投球スタイル〟です。
■斎藤理恩コーチ
「両手でボールを持ってこの動作。この状態で投げる。回転がかかりやすい。普通よりも回転がかかりやすいので強いボールが投げやすい。」
『ツーハンド』と呼ばれる両手投げスタイル。回転をかけやすいだけでなく、安定した投球ができるといいます。
試合の実践練習も欠かせません。斎藤コーチから出された課題は、ピンが左右に残った『スプリット』とよばれる配置。離れた位置にある3,6,7番ピンをどう倒すか…斎藤コーチがお手本を披露します。
■小学4年生 船木雄紀士くん(10)
「(Q.斎藤選手はどんな存在?)僕の憧れの存在。」
■斎藤理恩コーチ
「今は成長しやすい時期でもあり、逆に変なクセがつきやすい時期。選手にとってこれからが大切な時期。まだ自立ができない年頃だが、来年も優勝するという目標で指導している。そのために『アジャスト能力』のサポートをしていきたい。」
全国大会2連覇を視野に、努力を続ける船木くん。体幹を強化するために、ヨガのレッスンにも通い始めました。
将来の夢は…
■船木雄紀士くん(10)
「世界で活躍できるプロボウラーです。」
全国の頂点の先に、世界という大舞台での活躍をねらう船木くん。挑戦はまだ始まったばかりです。
2024年10月1日放送時点の情報です。