五十嵐圭(上越市出身)ホームで躍動 4季ぶり復帰に大歓声 通算3000得点達成 プロバスケB3 新潟アルビBB

ジャンプシュートを放つ五十嵐選手。ホーム開幕戦15得点でチームを勢いづけた

B3リーグ、新潟アルビレックスBBのポイントガード、上越市出身の五十嵐圭選手(44、直江津東中―福井・北陸高―中央大出)が5、6の両日、長岡市のアオーレ長岡で行われたホーム開幕連戦に先発出場し、久しぶりのアオーレのコートで躍動した。初戦ではリーグ通算3000得点を達成した。八王子との2連戦は84―73、80―82の1勝1敗、今季通算では2勝2敗となった。

五十嵐選手は4季ぶりに新潟に復帰した。自身が在籍した前回の5年間ではB1地区優勝などの栄冠を獲得したが、その後、チームはB2、今季からB3へ降格した。「クラブを立て直す」と強い決意を抱いて戻ってきた。クラブは「覚悟・再生・復権」をスローガンに掲げ、今季に挑んでいる。

スピードあるドリブルで切り込む

ホーム初戦、アオーレのオレンジブースターの大歓声に迎えられ、ファンの前で「この景色を見るために帰ってきた。今チームとしてはB3だが、応援してくれる皆さんと共に戦い、上に行きたい」と誓った。

4本の3点シュートを決めるなどチーム2番目の15得点をマーク。効果的なパスでチームメートの得点を演出した。チームは第3クオーターで主導権を握り、84―73で勝利、ホーム開幕戦を飾った。「きょう勝てたことはホッとしたが、内容は良くない。自分たちが求めているバスケにはほど遠い。試合の出だし、終わり方には課題が残った」と、終盤相手に追い上げられた展開を反省した。

リーグ通算3000得点に関しては「そういう得点ができたのはありがたいが、自分1人で稼いできたわけではない。今までのチームメート、関係者、たくさんの方たちのおかげで数字がついてきている。個人的な数字を意識するよりは、自分が活躍すればチームの勝利につながると思っている」と、これまでの感謝と勝利への強い思いを示した。

初日は2819人、2日目は2726人の観衆が集まった。「声援が後押しし、自分の力にもなった。声援を続けてもらえるように、結果を残していくことが必要」と話す。「新潟に戻ってきた意味はクラブを立て直すこと。自分たちが元いた場所に戻る。ここ数年、結果が出ず離れていったファンやブースター、関係者がいる。応援してもらえるチームになるにはまだまだ時間がかかる。会場に足を運んでくれた皆さんに何か感じてもらえるプレーを続けていきたい」と決意を表し、表情を引き締めた。

ホーム開幕戦で勝利し、観衆に手を振る五十嵐選手(中央)や主将の池田雄一選手(左隣)ら
MIP賞に選ばれ、大勢の観衆に感謝を述べる五十嵐選手

記事参照元:上越タイムス電子版