中川幹太上越市長の高卒者差別発言めぐる損害賠償訴訟で請求棄却判決 原告は控訴の意向

中川幹太上越市長の高卒者に対する差別的な発言で精神的苦痛を受けたとして、元市議で鑑定人の早津輝雄さん(81)が中川市長に損害賠償を求めた訴訟の判決で2025年3月7日、新潟地裁(坂本浩志裁判長)は請求を棄却した。発言の違法確認の訴えは却下した。早津さんは取材に対し、控訴する意向を示した。

判決は、中川市長の本会議場での発言について、「市長の職務とはかかわりなく、特定の人物の名誉を毀損するなど目的をもって発言したとは認められない」として、国家賠償法上の違法行為に当たらないとした。発言が差別を禁止した憲法14条などに違反しているとした違法確認の訴えは不適法として却下した。

早津さんは「判決は、市長の発言について『何の問題もない』と言うに等しい内容だ。現実を直視したらこのような判決にはならないだろう」として、控訴する意向を示した。

中川市長は「私の発言に端を発し、訴えが提起されたことについては、重く受け止めているが、判決内容は、市としての主張が認められたものと認識している」とのコメントを出した。

記事参照元:上越タウンジャーナル