市内初公開 圧巻の大作にため息 上越・小林古径記念美術館で日本画名品展後期展
小林古径記念美術館(新潟県上越市本城町)の開館1周年などを記念した「永青文庫所蔵 近代日本画名品展」の後期展が26日、同館で始まった。市内初公開となる古径の大作「鶴と七面鳥」など名画の数々が並ぶ。多くの来館者が訪れ、じっくりと鑑賞していた。
同館と新潟日報社が主催。後期展では古径作品6点のほか、重要文化財である松岡映丘(えいきゅう)の「室君(むろぎみ)」、横山大観の「柿紅葉」など計24点を展示する。
古径の画業を支え、永青文庫を設立した肥後細川家の16代当主・細川護立との関係も紹介。赤倉温泉(妙高市)にあった細川家別荘の杉戸に、横山大観ら12人の画家が描いた「鳥尽(とりづくし)」も県内初公開している。
上越市柿崎区から訪れた女性(73)は「なかなか見られない古径の大作は見応えがある。さまざまな画家たちの作品も見られて、日本画の素晴らしさを感じた」と楽しんでいた。
入館料は一般700円。11月23日まで。月曜休館。
記事参照元:新潟日報モア