マスク着用に多様性を 保護者団体が市に署名簿提出 上越市

上越市内の小中学校などに通う子どもの保護者らによる団体「子どものマスクが心配な母ちゃん父ちゃんず」は2日、同市に対し子どもたちがマスク着用の有無で差別されない、多様性を尊重した教育を求める署名簿を提出した。

北浦瞳さんが中川市長へ請願内容を説明した

 同団体は今年3月の市議会定例会に同じ内容の請願を行い、文教経済常任委員会で閉会後の継続審査が決定している。署名活動は6月定例会での採択を目指して実施。市内をはじめ全国から賛同者を募り、6月1日までに2115筆が寄せられたという。
同日は共同代表の一人である北浦瞳さん(39)ら5人が中川幹太市長と石田裕一市議会議長を訪問。「マスク反対運動ではない」とした上で、「心身や発達上の問題でマスクをできない、また常時マスクを着用することで学校生活に支障を来す子どもがいる。このことを児童生徒や保護者らに周知し、差別や圧力がないよう指導を」と、あらためて請願内容を伝えた。
中川市長は「(コロナ対策は)国や県、各自治体が連携し定めているため、基準に沿わない形での指導は難しい。個人的には、感染対策をした上であれば、マスクはある程度外しても良い時期にきていると思っている」、石田議長は「次期の文教経済常任委へも皆さんの思いを引き継ぎ、教育委へも働き掛けていきたい」と述べた。

記事参照元:タイムスLite

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