中川幹太市長に退陣要求 上越市議会一般質問 公約進ちょくにも疑問符
上越市議会12月定例会の一般質問で2022年12月12日、中川幹太市長に対し宮越馨議員が「市政発展の大きな障害になっている」として退陣を求めた。市長就任から約1年が経過する中、目玉公約だった副市長4人制の今議会への提案見送りもあり、他の議員からも公約の進ちょくが停滞しているという指摘が相次いだ。
同日まで4日間行われた一般質問には24人が登壇。このうち11人が副市長4人制をはじめとした公約や中川市長の政治姿勢について質問した。
宮越議員は、公約実現に向けた具体策が見えず、資質に欠けるなどと指摘した上で、「市政の発展につながっていない」など「市民の声」を紹介。中川市長は「どれくらいの方がおっしゃっているか分からないが、市民の批判の声は真摯に受け止めたい」と答弁。
宮越議員は「ビジョンも展望も希望もないリーダシップもない市政は誰も期待しない。ただ市長になりたかっただけなら言語道断だ。直ちに退陣することが最善と判断し退陣をおすすめする」と迫った。さらに「私と政策協定を結んだ政策は、私が市長に返り咲き実行するのでご安心ください」と質問を締めくくった。
自身の公約実現「前向きに検討」
今回の一般質問では、中川市長の公約について「時には見直す勇気が必要なのではないか」(杉田勝典議員)との提案もあったが、中川市長は「私としては着実に進むよう対応している。見直すことは考えていない」と答えた。丸山章議員も「市長の公約については不信感を持っている。守れないなら潔く取り消すべきことではないか」と提案。中川市長は「今やっている政策は過程で、ますます改革を進める」と答弁。「(公約は)任期中に実現するか」と問われると「前向きに検討したい」と答弁した。
記事参照元:上越タウンジャーナル