回顧2022年 上越タウンジャーナル記者トーク(2)
今年1年を振り返る記者トークの前日からの続きです。(記事中で色の変わった文字をクリックすると、記事が別ウインドウで開きます)
コロナ禍で中止のイベントが少しずつ復活
記者B コロナ禍は続くが、主要イベントが徐々に復活した一年だった。春の観桜会から始まり、7月の高田、直江津祇園祭、8月の謙信公祭、10月の越後・謙信SAKEまつりなど、イベントに人が集まり賑わったね。目玉イベントの開催や会場での飲食が可能になるなど、約3年ぶりに内容がほぼ通常に戻った。イベントの参加者や飲食ブースに出店する飲食店からは「待ちに待っていた」と復活を喜ぶ声があちこちから聞こえてきた。
記者A 観桜会は開幕初日、強風で看板やぼんぼりが壊れたり会場内の木が倒れたりと急遽中止になる残念な幕開けとなったが、会期中、航空自衛隊によるアクロバットチーム「ブルーインパルス」の展示飛行は天候にも恵まれ、会場を訪れた大勢の人たちを喜ばせていた。記者全員で現場に行き、各所に分かれて撮影したよね。
記者B 祇園祭は御饌米など主要イベントは実施したが、人が密になるような民謡流しなどは中止。謙信公祭は出陣行列などの参加者を県内在住者限定にし、飲食イベントの出店数を抑えるなどしていた。例年、県外客の来場も多いSAKEまつりは路上での食べ歩きが禁止となった。どのイベントも飲食をする人以外はほぼマスクを着用していた印象。各自で感染対策を徹底しながらイベントはしっかりと楽しんでいた感じを受けた。
記者C コロナ禍とは直接関係ないが、謙信公祭の出陣行列で上杉謙信役を務めた中川幹太市長は顔が小さいからなのか、白い頭巾で顔が覆われてしまい、表情が見えづらかったのが残念だったね。あと、セリフももう少し練習した方が良かった。
記者A コロナ禍や台風の中止を経て10月に6年ぶりに開催されたえちご・くびき野100kmマラソンは、直江津地区の住民や企業、団体が総出でランナーの応援やもてなしを行っていた。現地を取材して結束の強さを感じたし、ランナーたちは「元気をもらった」と喜んでいたよ。
記者B イベントの通常開催を喜ぶ一方で、「コロナ感染が怖くてイベントにはまだ参加したくない」という声もよく聞く。一日も早く元の生活を送れる世の中に戻ることが待ち望まれるよね。
キッチンカーが増加中?
記者A イベント復活の兆しもあってか、屋外イベントなどで出店できるキッチンカーを始める人が多かったのも印象的だね。米農家の娘さんが米粉のオムレット、元小学校長がホットサンド、うどん店店主が手作りピザと、バラエティ豊か。
記者B 出店場所は、イベントのほかにも、リージョンプラザ上越で新たに出店場所を設けたり、上越市がイベントのない通常時も公園で出店を許可する社会実験を行ったりと、どんどん拡大していきそうな予感。今はSNSで出店情報も個人で発信できるし、コロナ禍で需要が高まったテイクアウトは今後も定着していくだろうし、キッチンカー営業は今の時代に合っているのかもしれない。
生活スタイルの変化などで閉店続く
記者B 一方で、長引くコロナ禍で閉店する飲食店もあった。
記者C 新型コロナウイルスの流行当初から休業していた1894年(明治27年)創業の老舗料亭「やすね」(仲町2)は営業再開を断念し、商号を変更して「やすね」の看板を下ろした。上越大通り沿いの半径600m圏内にピザ専門店3店が競合していたが、一番最初に出店した「テキサスハンズ上越店」(土橋)がオープンから約1年半で閉店、大手回転すしチェーン「かっぱ寿司上越店」(土橋)も閉店した。
記者A 生活スタイルの変化や人口減少で利用者が減り、姿を消すものもあった。20年以上ゲームソフト販売を手がけてきた「メディア館」(土橋)の閉店、設置から半世紀以上が経過した大手町交差点の歩道橋撤去はその象徴とも言える。市の施設の「上越観光物産センター」(藤野新田)も、老朽化やテナントの土産店の撤退の影響で本年度末で休館する。
記事参照元:上越タウンジャーナル