5分野のデジタル化推進 ICT利活用で地域課題解決 「上越5e協議会」が始動

 産学官金民が連携し、ICTの利活用で地域課題の解決や地域づくりを目指す「上越5e協議会」は24日、上越市大和5のJM―DAWNでオープニングイベントを開いた。

eスポーツのデモンストレーションの様子。施設に導入した高性能パソコンで高校生がプレーし、プロジェクターに状況が映し出される

 同会の設立は1月1日付。企業、学校、行政、金融機関など22団体が参画する。「事業」「eスポーツ」「学習」「観光」「健康」の5分野でDX(デジタルトランスフォーメーション)化などを推進していく。
オープニングイベントは関係者ら約60人が出席。渡邉隆会長(学校法人関根学園理事長)は「五つのeで上越を発展させていこう」とあいさつ。「コンピューターとネットワーク、二つの技術を生かし、上越市がどのように変わっていくかの夢を見る、発展の基礎にしたい」と語った。

3月までに5分野それぞれで部会を設立。8月までに取り組みの骨子を定める計画となっている。JM―DAWNは協議会の拠点施設と位置付け。ローカル5G環境を生かし、各分野でのデジタル化の実証実験などを行っていく考えだ。

eスポーツ分野は先行し活動を開始している。同施設にゲーム用の高性能パソコンや最新ゲーム機を導入。1月からeスポーツ科が始動した関根学園高パソコン部が活動し、全国高校eスポーツ選手権の出場を目指す。高校生が介護施設や障害者施設を訪問し、一緒にeスポーツを体験することで世代間交流を促進することや、定期的に同施設を開放してeスポーツの体験会を開くことを予定している。

オープニングイベント後半では同部によるeスポーツのデモンストレーションを実施。高校生たちが自動車サッカーゲーム「ロケットリーグ」やパズルゲーム「ぷよぷよ」で対戦する様子をプロジェクターに映し出した他、バーチャル・リアリティー機器を利用したゲームを体験する様子を実演した。

前川秀樹幹事長(株式会社丸互)が協議会の概要を説明。5分野のデジタル化などを通じて、魅力ある地域づくりにつなげると語った

記事参照元:タイムスLite

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