期待と不安の声「よしかわ杜氏の郷」民営化を地域住民に説明

経営不振が続く上越市の第3セクター「よしかわ杜氏の郷」の民営化が決まったことについて、市は15日(水)に住民説明会を開きました。民営化は現在、地元の「源建設」が優先的な交渉先となっています。住民からはこれまでの経営の在り方を含め、期待と不安の声が聞かれました。

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地元住民
「(譲渡して)果たして、長く続けてもられるのか……」

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第3セクター「よしかわ杜氏の郷」は、昨年度の売上げが6600万円ほど。前の年度より改善したものの赤字となっています。市は会社の経営不振を改善しようと民営化の方針を決め、市が保有する8割ほどの株式の譲渡先を、地元企業を優先して検討してきました。これまでに4つの事業所から応募があり、その結果、地元企業の「源建設」が優先的な交渉先に選ばれました。

地元住民への説明会で市は、源建設を選んだ経緯などを示しました。これに対し出席者からは、民営化への期待が寄せられた一方で、事業を長く続けられるのか不安の声があがりました。

地元住民
「(源建設は)心意気で応募したのか、儲けようと応募したのかわからない」

上越市産業政策課 五十嵐裕課長
「民間の力をフル活用して、行政で出来なかったところに期待している」

また、源建設に酒造りができるのか不安の声もありました。

地元住民
「畑違いの酒造り。果たして長く続けてもらえるのか、合わないので酒事業は撤退となると、住民としては困る」

上越市産業政策課 五十嵐裕課長
「事業の継続条件があり、今回は事業10年以上継続する。定期的に情報共有会議を開いて、経営状況など相談にのりたい」

さらに、市に対しこれまでの経営不振を踏まえ、経営力を問う場面もありました。

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地元住民
「(3セクは)市の天下り先になっている。民間なら許されない」
「1~2年で社長がすぐ変わる。単なる代表取締役の名前だけ」

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市では今後「よしかわ杜氏の郷」と「源建設」の3者で協定を結び、一定程度、市が経営に関わる方針を説明しました。これに対して住民からは……

地元住民
「源建設だけでやられると思っていたが、市が入るメリットは何か?」

上越市産業政策課 五十嵐裕課長
「応募要領の事業条件があり、そこを見させてもらう。道の駅の(運営)関係も入る」

市では今月下旬に「源建設」と譲渡契約を結ぶ予定です。その後、取締役会を開いて株式譲渡の承認を得たうえ、3月下旬に市が持つ株式を全て譲渡する予定です。

地元住民
「私たちは地元のファンですから。(地元に)酒造りの応援団がいる、それに市がどれだけ気づいているのか」
「源建設はしっかりした会社なので期待している。今までのやり方を変えて、住民の期待に応えられるような、地域の酒文化を発信してくれる運営に期待している」

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記事参照元:上越妙高タウン情報

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