上越市立三郷小を南本町小に統合 早ければ2025年度に 市教委が方針示す
上越市教育委員会は、児童数が減少している市立三郷小(同市長者町)を市立南本町小(同市南本町3)に統合する方針を決めた。早ければ2025年4月に統合する。
三郷小の本年度の児童数は70人で、このうち新入生は3人。現状では来年度に複式学級が発生する見込みとなっている。市教委は昨年度から同校や校区内の保育園の保護者を対象にしたアンケート調査や地元町内会長との意見交換を行うなどして、将来の学校のあり方について検討していた。
市教委によると、3月に実施した児童の保護者との意見交換会では、同じ市立城西中学校区にある南本町小か和田小との統合を希望する意見が同数で、ほかにどちらでもよいという意見もあった。
市教委は2010年に小中学校いずれも1学年2〜4学級とする適正配置基準を策定している。急速な少子化に伴い2020年には、少なくとも1学年1学級以上の学習環境の確保を目指し「複式学級の解消」を重点取り組みに定めた。三郷小については、学校の規模やきょうだいが通学する城西中が近いことなどから、南本町小への統合を目指すことに決めた。南本町小の本年度の児童数は210人で、2学級ある学年もある。市教委は今後、保護者や地域に方針を説明し、意見を聞きながら統合に向けた検討を進める。
三郷小は1873年(明治6年)に創立。1945年のピーク時には433人の児童が在籍していたが、近年は児童数の減少が続いていた。
少子化で統廃合進む小中学校
少子化の影響で上越市内では小中学校の統廃合が進んでいる。近年では、2021年度に板倉区の針小、宮嶋小、山部小の3校が統合し板倉小に、2022年度は古城小が直江津小に編入された。2024年4月には安塚区の安塚中と大島区の大島中、浦川原区の浦川原中の3校が統合し東頸(とうけい)中となるほか、三和区の美守小、上杉小、里公小の3校による統合小が早ければ2025年4月の開校を目指している。
記事参照元:上越タウンジャーナル