「4年やったら上越市は沈没」 中川市長辞職要求の一般質問 「失言反省」直後にまた発言訂正

上越市議会12月定例会一般質問で2023年12月13日、宮越馨議員が中川幹太市長に対し「直ちに市長職を辞すべきだ」と迫った。市長就任から2年が経過する中、度重なる失言などを背景に宮越議員が「市政の発展を遅らせている」と厳しく批判したのに対し、「職務を全うする」とした中川市長。自らの失言についても反省の弁を述べたが、その直後の発言が不適切で訂正することになった。

宮越氏は、農業経営への高温被害対策について「農業者を切り捨てている」、通年観光計画については「市長と馴れ合いといわれる企画会社に丸投げで、魂がない」などと個々の施策を批判。また、度重なる失言などについても「市民の信頼を大きく失っている」とした。「4年間続けたら上越市は沈没する。市長の座を降りることをご決断ください」と辞任を求めた。さらに「豊富な経験と太い人脈、決断と実行力のある私に任せてほしい。あとは全くご心配無用」と付け加えた。

中川市長に辞職を迫る宮越議員

中川市長は「あふれる魅力を後世につむぎ、市内外に発信することで、市民が誇りや愛着を持てるよう誠心誠意市政運営に取り組んできた。持続可能な生きる力を備えるまちを作り、夢や希望を持って輝く人を作ることを大切にしてきた」として、「与えられた任期の中で市長としての職責や発言の重みを常に意識し、職務を全うすべく、誠心誠意、一歩一歩前に進む所存だ」などと述べた。

宮越議員の一般質問を聞く中川市長

「失言反省」直後にまた発言訂正 保倉川放水路の事業費「あいまい」

また中川市長は、これまでの失言や議会での答弁が噛み合わないことについて「誠実に向き合い、反省すべき点は反省し、改善すべき点は改善しなければならないと強く思う」と反省の弁を述べた。

しかし、その後の宮越議員が保倉川放水路に関連した質問をしたところ、中川市長は国交省が概算1300億円と示している事業費について「あいまいなところがあり、協議して進めたい」と答弁。質問が終わって休憩を挟んだ後の午後の本会議冒頭で自らの発言を訂正した。

記事参照元:上越タウンジャーナル

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