開花早まり3月開催検討へ 上越の観桜会、温暖化で会期と見頃にずれ
新潟県上越市の高田城址(じょうし)公園で開かれる「観桜会」について、主催団体の一つである上越観光コンベンション協会は15日、毎年4月開幕としていた会期を来年は1週間ほど前倒し、3月下旬とすることを市などに申し入れることを決めた。3月の開幕となれば、1926(大正15)年に始まった観桜会史上初となる。温暖化により桜の開花が早まり、最近は会期と花の見頃にずれが生じていた。
上越市に春の訪れを告げる「高田城址公園観桜会」は同協会と市、上越商工会議所が共催し、主に4月初旬に開幕し、会期の中頃に満開を迎えている。近年は4月1~15日に開かれてきたが、会期と満開時期のずれが生じていた。2020年は観測史上最も早く、開幕前の3月27日に開花。今年も開幕前の3月29日に開花し、初日に満開、会期後半には散っていた=表参照=。
地元の高田地区を中心とする観光業界からは「イベントの会期と見頃がずれていて、集客効果が十分に発揮できていない」と、開催時期の見直しを求める声が上がっていた。
協会は15日、市内で理事会を開き、来年の会期を「3月26日~4月10日」とし、今後、市や商議所と協議することを決めた。
協会の南博幸事務局長は「地元への経済効果を考えた会期設定が必要だ。来月中には最終的に決定したい」と話した。
記事参照元:新潟日報