「職員に任せているので不正はない」? 業者の庁内会議出席は「先進事例学習」? 通年観光プロポ出来レース問題で中川市長議会答弁

上越市議会9月定例会一般質問2日目の2023年9月21日、通年観光計画策定支援業務のプロポーザルで市が選定された業者と近密な関係にあった問題や選定の不公正さなどについて3人の議員が質問した。中川幹太市長は「職員に全幅の信頼を置いて事業を任せているので不正はない」などと強弁した。選定された業者が市の内部の打ち合わせ会議などに出席していたことについては「あくまで外部の先進事例を学ぶ取り組みの一環」などと述べた。

渡辺隆議員は選定業者が有利になる方法で審査が行われた問題について「真面目に向かって行った業者が土俵に乗れない状態にある」として不信感をあらわにし「これだけの疑問があっても問題ないというのはいかがなものか」と詰め寄った。中川市長は「私は、市の職員に対して全幅の信頼を置いて事業を任せているので、不正は一切やっていない」と強弁した。

答弁する中川市長

さらに、選定された業者が昨年度、通年観光の庁内打ち合わせ会議に出席していたことについて中川市長は「あくまで外部の先進事例を学ぶ取り組みの一環。以前の取り組みが今回の選定に影響を及ぼす要素はない」などと述べた。

滝沢一成議員は「市長は間違はいないと言うが、市民はそう思っていない」と質問したが、中川市長は「審査員がきちんと審査して公平公正に行われた」と繰り返した。

丸山章議員も「報道で知ったとき、官製談合に本当に近いと認識した」と述べ、選定の経緯について「企画提案書やプレゼン資料について市長はどう感じたか」と迫ったが、中川市長は「私は見ていない。審査員が公正に審査した」と繰り返した。

この問題については5人の議員が質問通告しており、22日に木南和也議員、25日に橋爪法一議員が質問に立つ。

記事参照元:上越タウンジャーナル

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