入院患者の財布やスマホなどを誤廃棄 上越市の県立中央病院
新潟県上越市新南町の県立中央病院は2023年11月24日、入院患者から預かっていた財布やスマートフォンなどの私物を誤って廃棄したと発表した。患者の私物が入った保管庫の中身を確認しないまま廃棄したという。同病院は今後、患者との話し合いの上、弁償する方針。
同病院によると、誤って廃棄されたのは財布とスマホ、スマートウォッチ。本来は患者の私物は預からないことになっているが、11月初旬に救急搬送された患者1人について、入院時に親族などの確認ができなかったため、やむを得ず看護師が預かり、病棟の鍵付きの保管庫に保管していた。
今月13日に保管庫の更新があり、中身を確認することなく保管庫が廃棄された。患者の電子カルテには私物の保管について記載していたが、見落としていたという。
15日に預かった私物がないことが分かり、16日に処分場で捜索もしたが、すでに他の搬入物と共にプレス機で裁断されていた。
同病院は患者に状況を報告して謝罪した。今後、私物を預かる場合は複数の看護師で確認し、電子カルテとは別に保管状況を記録するほか、鍵付き保管庫を使用していることが誰でも分かるように張り紙などを掲示するなどの再発防止策を講じる。
同病院は「当院の不注意で患者さんから預かった物をなくしてしまい、大変申し訳ない。今後は同様の事案が起きないよう対策を徹底し、弁償についても協議していく」としている。
記事参照元:上越タウンジャーナル