上越市「広報上越9月号」最高の知事賞受賞 新潟県広報コンクール 古径の魅力など特集
県広報協議会主催の令和5年度新潟県広報コンクールで、上越市の「広報上越」9月号が最高の知事賞を受賞した。同市広報紙の知事賞受賞は平成28年10月1日号以来7年ぶり。また、組み写真の部とSNSの部でも審査員奨励賞を受賞した。
同9月号は、生誕140周年を迎えた上越市出身の日本画家・小林古径や記念美術館の特別展などを特集したもの。略歴や名作解説のほか、小林古径邸の数寄屋(すきや)造りの価値、関係者や来館者の声、記念美術館二の丸ホールの写真などを7ページにわたって紹介している。
担当した市広報対話課広報係の矢端冴映子主任(35)は、建造物の取材の際にアトリエ雁木主宰の清水恵一さんから「(掲載内容の)10倍ぐらい面白いことを教えていただいたが、限られた紙面なので」と、まとめ作業に悩んだエピソードを披露。市民や市外、県外の人(来館者)の声を載せることで、「市外の人にも誇れる小林古径、美術館、古径邸の素晴らしい魅力を、身近に感じていただきたい」とし、「ぜひ自分なりの楽しみ方を見つけてもらえれば」と掲載に込めた思いを表した。
北川貴博係長(45)は「市民の皆さんに作ったものが、客観的な評価を頂き率直にうれしい。毎号一生懸命作っているので、中身を見て、少しでも生活に役立てていただければ」と話した。
審査員からは「地元愛の醸成につながるような特集テーマが良かった」「特集を含め、全体的に内容が濃い」「バランス感ナンバー1」など高評価を受けた。
審査員奨励賞を受けた同号の組み写真は7月の高田、直江津両祇園祭を職員3人のカメラで収めたもの。計21枚を掲載し、熱気が伝わってくる。SNSの部は船見公園の人魚像を紹介している。
コンクールは市町村の広報技術向上のため毎年行われ、今年で61回目。広報紙の部17点を含め全72点が審査対象となった。
記事参照元:上越タイムス電子版