上越市の部活動地域移行 地域クラブなど16競技41団体が登録

中学校の土日、祝日の部活動を段階的に減らし、地域のスポーツクラブなどに移行する取り組みが進められています。上越市では現在、市に登録して休日に活動しているのは16競技41団体で、生徒734人が所属していることが分かりました。

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これは、21日に開かれた上越市中学生のスポーツ・文化環境づくり推進委員会で明らかになりました。市教育委員会は国の方針に基づき、土日、祝日の部活動を地域のスポーツクラブなどに段階的に移行する計画を今年度から進めています。現在、中学校の休日の部活動は、年間20日以内と定めていますが、地域移行を進めるため、来年度は年間15日以内に減らす方針です。

一方、現在市に登録している中学生を受け入れるためのスポーツクラブや保護者会が作る地域クラブは、16競技41団体あり、市内の中学校に通う全生徒およそ4900人のうち、734人の生徒が所属しています。このうち最も所属する人数が多いのは、陸上の「はね馬クラブ」で132人です。

文化部については現在も団体の登録などの仕組みは作られていません。教育委員会によりますと文化部の場合、地域に指導者が少ないことや、なかでも吹奏楽部の場合、練習場所の確保、楽器の貸し出しが難しいなど、さまざまな課題があるということです。

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委員
「(三和区では)土日の練習を保護者会でやっていくと聞いた。(学校から)ティンパニーなどを運ぶとなると一般車では難しい。学校の体育館を使わせてもらえたらありがたいとのことだった」

市では来年度、市内の文化・芸術団体などに働きかけて、中学生が活動に参加できるような仕組み作りや指導者の確保などに取り組みたいとしています。

また、教育委員会が去年8月に市内の中学1、2年生を対象に行った部活動改革に関するアンケートで、地域クラブの活動に変わるときに、どんな指導や内容であれば所属したいかたずねたところ「気軽に参加でき、楽しむことを中心とした活動」を求める生徒が全体の4割以上いました。こうした現状から、競技力や技術力の向上を目的とした活動だけでなく、それぞれの競技や文化活動で、気軽に参加でき楽しむことを目的とした活動の場も整備していく方針です。

※ご覧の記事は、2024年02月22日 JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch)初回18:30

記事参照元:上越妙高タウン情報