学び働く新しい高校教育 ライトシップ高等学院 1期生23人が入学 上越市港町1

1期生23人に学生証入りの首掛けホルダーを授与

ライトシップ高等学院(松本将史学院長)は4日、上越市港町1の佐渡汽船直江津港ターミナルで入学式を行った。学校の学習と企業での職業訓練を同時並行する「デュアルシステム」を取り入れた日本初の教育機関で、1期生23人が入学した。

週5日のうち3日前後を企業での有給職業訓練、1日を教科学習、1日を地域課題解決に取り組むプロジェクト型学習に充てる。新潟産業大附属高(柏崎市)通信制課程のサポート校の位置付けで、佐渡汽船ターミナル2階をラーニングベースとして、プロジェクト学習や教科学習の拠点にする。

1期生23人は上越市、糸魚川市、妙高市、十日町市、南魚沼市から入学。3月に中学校を卒業した新入生に加え、別の高校から編入した生徒もおり、15歳から20代までが門をたたいた。

職業訓練の受け入れ企業は上越地域を中心に65社76職種が登録し、職種ごとにカリキュラムを作成。生徒たちは企業研究や6日間のインターンシップなどを経て、6月から就労を始める。

佐渡汽船ターミナル2階を改装したラーニングベース。プロジェクト型学習や教科学習の拠点となる

入学式では生徒たちに学生証入りの首掛けホルダーを授与。松本学院長は「新しい高校教育をつくるという挑戦を前に、身の引き締まる思い」と意気込みを語り、1期生へ「自分の生き方を大切にしながら、人のためにも生きることができる人に成長してほしい」と呼びかけた。

1期生を代表し、あいさつした渡辺琳湖さん(15)は「高校生と社会人の二つの立場があるという自覚と責任を持ち、実りある学院生活を全うする」と誓った。

入学式後、生徒たちからは職場での人間関係づくりなどに不安を抱く声があった一方で、「働けて、稼げることにわくわくしている」「プロジェクト型学習が楽しみ」などの期待を抱いていた。

記事参照元:上越タイムス電子版