上越市に高校生の居場所づくりを 関根学園高生徒会が中川市長に提案

新潟県上越市大貫2の関根学園高校生徒会は、高校生にとって魅力あるまちづくりに向け、家庭や学校以外で勉強や他校生徒と交流ができる第3の居場所「サードプレイス」づくりを目指している。今後他校とも連携して取り組みを本格化させる考えで、2024年3月5日には中川幹太市長に構想を直接伝えた。

中川市長(左から2人目)に構想を発表する関根学園高生徒ら

同校では本年度から、理事長や校長と生徒会メンバーらが学校生活での希望など意見交換する「本音トーク」を行っている。話し合いの中で生徒から「学校帰りに寄れる居場所がほしい」という声があり、意見をまとめてきた。

サードプレイスは高校生の利用が多い高田駅周辺での開設を想定しており、市内の高校生が自由に出入りし、勉強や交流ができるスペースにする。今後他校生徒と意見を出し合う「上越高校生会議(仮称)」も立ち上げ、2024年度内に開設に向けた計画を具体化する。将来的には高校生が主体でつくるイベント企画など、地域のにぎわいづくりにもつなげたい考えだ。実現に向け市や市内企業に協力を呼び掛けようと、2月には同校で発表会を実施した。

市職員を含め意見交換も行った

同日は生徒会メンバー6人が上越市役所を訪れ、中川市長にプレゼンテーションした。中川市長は「高校生には地元を楽しんでもらい、できるだけこの土地に残ってもらいたいという思いが強いので、どこかにつくらないといけないと思う。ぜひ提案を具体化してほしい」と話し、地域独自の予算の活用や、地元NPOとの連携なども提案した。

本年度生徒会長の3年、原田晃成さん(18)は「市長にも積極的に意見してもらい、心強かった。他校との交流づくりは地域の一体感も作れ、やれることも増えると思う」。4月から新生徒会長になる2年の片桐優さん(17)は「上越の高校生たちと話し合いをして、より良い意見を出して形にしていきたい」と意気込んでいる。

記事参照元:上越タウンジャーナル