消防職員採用の上限年齢を30歳未満に引き上げ 上越地域消防局が人材確保に向け
上越地域消防局は2025年4月1日採用となる本年度の消防職員採用試験から、25歳未満としていた受験資格の上限年齢を最大30歳未満に引き上げる。受験者数が減少傾向にあることから、新たに学歴不問の受験資格も設け、幅広い人材確保につなげたい考えだ。
同局によると、受験者数は過去10年で最も多かった2015年度の92人に対し、2023年度は45人と半数ほどに減少。実質倍率も8.36倍から5.63倍に落ち込んだ。
年齢制限の緩和により、社会人経験者や消防官として活躍してきた移住者など、受験者層の拡大を図るほか、定年退職年齢の引き上げで高齢化する年齢構成を平準化するねらいもあるという。
新たに大学卒業程度とされる試験区分のⅠ種に、学歴を問わず年齢を採用日時点で22歳以上〜30歳未満とする受験資格を設けた。Ⅰ種、短大卒業程度のⅡ種、高校卒業程度のⅢ種のそれぞれで25歳未満としていた上限は、各区分に応じて26〜30歳未満に引き上げた。今回ほど大幅な引き上げは過去10年で初めて。
同局総務課では「多様な人に応募してもらい、より優秀な人材を獲得したい。庁舎見学も受け付けるので、興味を持った人はぜひ問い合わせてほしい」と呼び掛けている。
採用試験の申し込みはⅠ種が5月20日〜6月20日、Ⅱ・Ⅲ種が7月29日〜8月29日。詳細は今後同局ホームページで掲載される。問い合わせは同局総務課025-545-0227。
記事参照元:上越タウンジャーナル