鉄道ファンに人気の「スカ色(横須賀線色)」トキ鉄に登場 クリームと青の国鉄色車両
新潟県上越市のえちごトキめき鉄道は、旧国鉄時代のシンボルカラーの一つで、クリーム色と青色に塗装された「スカ色(横須賀線色)」の車両を導入した。スカ色は鉄道ファンに根強い人気があり、広告ラッピング列車として2024年5月5日から妙高はねうまライン(直江津―妙高高原)で2両1編成が通常運行している。
スカ色は旧国鉄が1950年に神奈川県の横須賀線で採用した塗装で、海沿いに向かうため「白砂青松」を表していたという。その後千葉県の総武線や信越線などでも運行。長野県の3セク鉄道、しなの鉄道でも国鉄時代の車両をJRから譲り受け運行していたが、老朽化のため2021年に引退した。
今回は、2021年からトキ鉄で同じく旧国鉄時代の赤と黄色の「新潟色」を再現したラッピング列車の広告提供をしている、屋根や床などの建材メーカー、田島ルーフィング(本社・東京都)が第2弾として再現した。同社製のデザイン性の高い特殊フィルムを使用している。
5月5日は直江津駅で出発式が行われ、大勢の鉄道ファンがカメラを向ける中、くす玉を割って運行を祝った。熱心な鉄道ファンで知られる田島ルーフィングの田島常雄会長(71)は「感無量。横須賀線色は圧倒的に人気がある。沿線の皆さんの足として愛してほしいし、たくさんの人が写真撮影に来ると思うので歓迎してほしい」と話した。
トキ鉄の鳥塚亮社長は「撮り鉄の皆さんがお土産を買ったり、宿泊したりすれば地域にお金が落ち、写真が拡散されれば地域の宣伝にもなる。スカ色はここだけです」とPRした。
記事参照元:上越タウンジャーナル