上越市長の学歴差別発言 議会映像から削除へ-議事録の整合性を理由に

上越市の中川幹太市長が、市議会の答弁で学歴差別とも取られる発言をした問題で、市がホームページで公開する議会の録画映像から、問題の発言部分を削除する方針であることが分かりました。

中川市長は18日の市議会で、市内に工場がある化学メーカーについて「高校卒業レベルの人が働いている。頭のいい人だけが来るわけではない」と発言。指摘を受けて撤回し、この企業に謝罪しました。

上越市は、市のホームページで議会の動画を公開していますが、18日の映像について今回の不適切発言部分を削除したうえで公開する方針であることが24日UXの取材で分かりました。

議会事務局は「議会の会議録では『撤回した発言について削除する規定』があり、映像での発言と齟齬があるといけないため」と理由を説明。削除する部分については「撤回した発言と前後のやり取りを含めてどう削除するか検討している」としています。

市長の発言の際に質問に立っていた丸山章市議は…
■上越市 丸山章市議
「個人的には不適切発言だから取り消すというのは違和感がある。削除とかそういう時代じゃない。言った人がしっかり責任を取る。しっかり対応すべきだと思う。」

映像は、おおむね5日後に公開されることになっていますが、問題の発言があった18日本会議の映像について議会事務局は「削除などの編集作業のため、公開日の見通しは立っていない」としています。

2024年6月24日放送時点の情報です。