上越市小学校のいじめ問題隠蔽 担任が資料廃棄-被害児童の不登校が発覚

上越市教育委員会は、市内の小学校に通っていた当時6年生の児童がいじめを受けたにもかかわらず、担任が関係資料を廃棄し、進学先の中学校に引き継いでいなかったと発表しました。

市教委によりますと、いじめが発生したのは2023年3月。当時6年生だった児童が卒業式で発表する歌の練習をしていた際、加害児童1人が「傷つくこと」を発言。他の3人もこの発言を止めませんでした。被害児童の保護者から連絡を受けた学校は、加害児童に事実関係を確認。4人は謝罪したといいます。
しかし、小学校は「児童間の一過性のトラブル」として、市教委に報告せず、担任は「解決済み」と判断して資料を廃棄。被害児童の進学先である中学校に引き継ぎませんでした。

被害児童は中学校に進みましたが、やがて不登校になったということです。中学入学後に保護者から相談を受け、市教委が小学校に報告を求めたところ、いじめを把握しました。
■上越市教委の担当者
「学校管理下で起きたいじめ事案に関して、被害児童と保護者、ご家族の心身に大きな負担をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。」

今回の事案を受け、市教委は市内の小中学校に対し、いじめを把握した際は速やかに市教委に報告するよう求めました。

2024年7月12日放送時点の情報です。