海洋フィッシングセンター 老朽化など受け廃止へ 上越市が方針
上越市は15日の直江津区地域協議会で、現在休止している海洋フィッシングセンター(同市虫生岩戸)の廃止方針を示した。
同センターは昭和58年の開設。桟橋から釣りが楽しめるスポットとして広く市民に親しまれてきた一方、近年は老朽化や能登半島地震による設備の損壊により大規模な改修が必要な状況だった。
昨年度、指定管理者は安全面に恐れがあることから令和6年度以降の業務を受託しない意向を示した。これを受け市は本年4月から同センターを休止。6~8月に民間から意見、提案を受け付けるサウンディング型市場調査を行ったが、現施設の利活用提案や譲渡・貸し付けの希望はなかったため、廃止の方針が定まった。
市が示した資料によると、同センターの年間利用者数は昭和59年の5万2660人をピークに減少。平成中期からは1万人前後を推移し、近年は5000人前後だった。直江津区地域協の委員からは廃止を惜しむ一方、「(最近は)人がいなく、廃止は仕方がない」との意見があった。
市は今後、令和7年の市議会3月定例会に同センターに係る条例廃止を提案するとしている。
記事参照元:タイムスLite