農家が経営コンサルティングに特化の新たな会社を設立へ

高齢化などによる農地の集約でコメ農家の大規模化が進み「経営力」がいっそう求められている中、上越市のコメ農家らが、経営コンサルティングに特化した新たな会社を1日、設立することが分かりました。
農家が同業者の経営指導を専門で行う会社は全国的に珍しいとみられています。

コメをめぐっては、全国で農地の集約化や経営の大規模化が進んでおり、農林水産省によりますと、去年、県内でコメを生産する経営体の数は、3万9425と、5年前より24%ほど減少する一方で、15ヘクタール以上稲を作付けする大規模経営体の数は1027と5年前よりおよそ55%増加しています。
大規模化により、収益性のある作付計画の策定や社員の労務管理など、「経営力」がいっそう求められている中、上越市でおよそ170ヘクタールという国内有数の面積でコメなどを生産する農家らが、経営コンサルティングに特化した新たな会社を1日、設立することが分かりました。
農家が同業者の経営指導を専門で行う会社は全国的に珍しいとみられています。
上越市の事務所では、設立前の29日も福島県の農業法人から「生産面積を拡大したはいいが、コメ価格の下落で経営が厳しい」という相談が寄せられ、会社の社長が「飼料用で一定の需要があるトウモロコシの生産や人手がかかりにくい畑作も検討するべき」などと指導していました。
社長の丸田洋さんは「大規模化の過程で私が経験したことを踏まえ、アドバイスをしていきたい。日本の食を支える農家の経営力強化の一助になれたら」と話していました。

※元サイトにビデオあり
記事参照元:NHK

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