新潟労災病院が「コロナ後遺症外来」開設 上越地域初

新潟県上越市東雲町1の新潟労災病院(入江誠治院長)は2021年10月から、新型コロナウイルス感染からの回復後に表れる後遺症を治療する「コロナ後遺症外来」を開設した。新型コロナの後遺症は倦怠感や頭痛など様々な症状が報告されており、同院は「後遺症に苦しむ方に少しでも良い医療を提供したい」としている。

新型コロナの後遺症外来を設置した新潟労災病院
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診察は第2、第4月曜の午前と毎週木曜の午前で、予約制。内科医の入江院長が担当し、1日5人程度の診察が可能。持続性のせきや呼吸困難、味覚や嗅覚の異常、疲労感、胸や関節の痛み、脱毛といった体に表れる症状をはじめ、不安感や集中力低下、うつといった精神的な症状についても診察する。またワクチン接種に伴う副反応にも対応する。

問診と診察のほか、患者の症状に応じて心電図や血液検査、尿検査、CTやMRIなどの詳しい検査を行う。生活指導やリハビリも行い、必要に応じて専門医への紹介もする。初日の10月7日に患者の診察はなかったが、11日以降は診察の予約が入っているという。

後遺症の治療にはコロナ発症時の状況や臨床経過、既往症に関する情報が必要なため、予約や診察の際には可能な限りコロナの治療を受けた医療機関の紹介状を持参するよう求めている。

上越地域3市ではこれまでに約400人の感染者が確認されている。同院は「後遺症に苦しむ方々が一定数いるのではないかと考えられる。後遺症に伴う苦痛や不安が軽減できるよう、患者の声に耳を傾け、丁寧で細やかな診察を行っていく」としている。

予約は同院地域医療連携室025-543-7190で受け付けている。

▽新潟労災病院 http://www.niigatah.johas.go.jp/

記事参照元:上越タウンジャーナル

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