住みよい上越 魅力発信 オランダ人男性がブログ公開

 新潟県上越市在住のオランダ人男性が、市内の魅力を英語でつづり、写真と共に紹介するブログを公開している。市内の観光地の紹介にとどまらず、生活者や実業家としての視点で市の発展について分析した話題も提供。男性は「上越は自然に歴史、スポーツ、おいしい食べ物と魅力にあふれている。ブログを通じて上越市に興味を持ち、移住する人が増えるきっかけになってほしい」と話している。

 ブログを公開したのは、アムステルダム市出身のウィレム・コルテカースさん(79)。兵役を経てオランダ銀行に入行後、日本支店に2度赴任した。日本文化に魅了され、1990年に日本で独立。日本と欧州の貿易を仲介するコンサルティング会社を都内に設立した。

 上越市に拠点を移したのは2019年。自然が多く趣味の写真に没頭できる環境を探していたところ、市内在住の大学教員から上越市を薦められた。早速訪れたところ、「美しいビーチに、コシヒカリが実る平野、雄大な山々に囲まれた土地に一目ぼれ」し、五智地区への移住を決めた。

 ブログのタイトルは「JOETSU STORIES」。移住後に書きためたトピックを順次公開している。上越の名所だけでなく、「日本郵便の父」として知られる前島密(ひそか)や、多数の杜氏(とうじ)を送り出した旧吉川高校醸造科の歩みをひもとくなど、地元出身の偉人や歴史も紹介している。自身が撮影した、美しい景色や人々の営みを捉えた写真もブログの大きな魅力となっている。

 上越市への移住者が増えないことを考察した内容もある。「ここがどんな場所なのか、強いイメージがないことが上越市の課題」とウィレムさん。「強いイメージは観光促進や産業投資を誘致し、地域に新しい人や活動をもたらす。その結果、市民も地元に誇りを持てるようになる」と語った。

 ブログでは今後、月に1、2回の割合で新たな話題を提供していく。

記事参照元:新潟日報

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