〈上越市長選〉書面インタビュー 重点課題の対応 野澤朗氏 政策中心の市政に転換
上越タイムス社では、上越市長選に立候補している元市議の中川幹太氏(46)と前副市長の野澤朗氏(64)の新人2氏に対し、地域課題とその対応策などについて聞く書面インタビューを行い、回答をもらった。設問は六つ。回答には、全体で字数制限を設け、ほぼ原文のまま掲載する(字数を超えた分は趣旨が変わらない程度に多少削った)。 **
質問項目は(1)新型コロナウイルス感染症対策、(2)合併16年余りを経た地域自治の在り方、(3)人口減少・少子高齢化問題への対応、(4)村山市政の評価、(5)10年後の上越市の未来像、(6)自身のセールスポイント。
(1)安心できる医療体制、生活支援、小中学校の教室内の換気などの環境整備に10億円の補正予算を組み、市民の命と暮らしを守る。
(2)当時、担当者として住民や地域団体が知恵や力を持ち寄って地域課題を解決していく仕組みをつくった。理念が時間経過とともになし崩し的になっている点や現状と合わない点が明らかになってきている。市長としての方針を示し、丁寧に緩やかに変えていきたい。
(3)結婚・妊娠・出産・育児の切れ目ない支援の強化。若者の就労支援。未満児の保育料の軽減。病児・病後児保育の拡充。若い女性がまちに残る施策として学ぶ場所、働く場所、楽しみの選択肢がたくさんあるまちづくり。
(4)行財政改革にぶれずに取り組み、大きな成果を出されたことに敬意を表する。その反面、市民サービスが低下したことは事実であり、13区や中山間地には厳しいものとなった。行財政改革の市政を積極的な政策中心の市政に転換していくべき時である。
(5)誰もが、暮らしたいところで、安心して暮らし続けることができる。そのための生活、交通インフラが整っている。暮らしたいところ、学びたいところ、働きたいところ、楽しみがある。中山間地、市街地ともに移住者が集まり、それぞれの地域がそれぞれの個性や特色を生かして輝き、それぞれが自己実現を果たせている。
(6)41年の行政経験に基づく斬新な発想。就任直後から即戦力。まちとひとを愛し、市役所の仕事が天職。
記事参照元:タイムスLite