誤指導した市選管次長ら2人懲戒処分 上越市長選の違法ビラ問題
上越市選挙管理委員会(池田明委員長)は2021年12月27日、市長選で落選した野澤朗氏を支援する確認団体が作成したビラなどが、同選管の指導の誤りで公選法に抵触する恐れがある内容で配布された問題で、職員2人を懲戒処分にしたと発表した。
誤った指導をした50代男性の市選管事務局次長を職務怠慢と信用失墜行為で減給10分の1、1か月としたほか、同事務局長(50代男性)は監督者責任として戒告処分。
公選法では市長選の確認団体について、選挙運動期間中にビラの頒布や看板の掲示などを認めているが、候補者の氏名を類推させる事項の掲載は禁じており、顔写真も禁止事項に該当する。しかし、告示前にゲラを持って相談に来た関係者に対し、事務局次長は顔写真の掲載のほか、氏名を含む後援会の名称の掲載も問題ないと指導していた。その結果、新聞折り込みで約2万4900枚が配布されたほか、看板も約200枚設置された。
市選管の池田委員長は「公正な選挙執行に疑念を抱かせ、選挙活動に影響を及ぼす可能性がある重大な事案であり、関係者、市民の皆様に心からおわび申し上げる」とのコメントを発表した。
記事参照元:上越タウンジャーナル