上越教育大が国立大の教員就職率全国1位 20年ぶりトップに返り咲く
文部科学省が2022年1月31日に発表した2020年度の国立の教員養成大学・学部卒業者の就職状況によると、新潟県上越市の上越教育大学(林泰成学長)が教員就職率87.9%で全国1位となった。同大の全国トップは20年ぶり4度目。
小中高校などの教員養成を目的とする国立の44の教員養成大学・学部の2021年3月卒業者を対象に、同年9月末現在で調査した。
教員就職率は、卒業者数から大学院などへの進学者と保育士への就職者を除いた数を母数とした教員就職者の割合。同大学校教育学部の卒業者165人のうち、教員就職者は小学校教諭102人、中学校16人、高校4人、幼稚園1人の計123人だった。卒業者から進学者18人と保育士就職者7人を除いた教員就職率は87.9%で、前年度に比べ7.9ポイント上昇し、2000年度以来全国トップに返り咲いた。教員就職者123人のうち正規採用は97人だった。
2位は大分大で79.3%、3位は鳴門教育大77.4%。44大学全体では65.2%だった。
教員採用試験対策などの学生の就職支援を行う同大プレイスメントプラザの中村真吾就職支援担当特命課長は、「ここ数年、教員就職率は80%前後で推移していた。2年次からの対策講座プログラムや、公立学校の校長経験者などのキャリアコーディネーターによる添削や模擬面接指導など、地道な取り組みが実ったのではないか」と話していた。
▽上越教育大学ホームページ https://www.juen.ac.jp/
記事参照元:上越タウンジャーナル