透析医療患者を集約 労災病院から上越総合病院へ 上越市で人工腎臓透析医療分科会
上越地域医療構想調整会議・人工腎臓透析医療分科会が29日に開かれ、新潟労災病院(上越市東雲町1)の人工透析患者を上越総合病院(同市大道福田)で受け入れる方針が示された。
新潟労災病院では常勤医の不在により、令和2年度から新潟大と上越総合病院の医師による助勤体制で透析医療を継続。今後の医療体制維持が課題となっている。
新潟労災病院では68人が、上越総合病院では105人が透析医療を受けている(令和3年6月時点)。同日の方針を受け、施設の拡張や透析設備の増設などによる体制構築を進め、令和6年4月からの受け入れ開始を目指すとした。両病院の患者計173人を上越総合病院に集約する。
新潟労災病院では29日から患者へ説明を開始したという。分科会構成員の大川富男さん(上越地区腎臓病患者会連絡協議会長)は「命に関わることなので患者は皆、不安感を持っていた。今回の方針を受け、まずは一安心できるのでは」、上野光博座長(上越教育大保健管理センター所長)は「糖尿病による腎症で透析医療を始める患者が多い。今後は重症化への対策に力を入れ、患者を減らすことも課題。自治体や医療機関と連携していきたい」と話した。
記事参照元:タイムスLite