調理した人が見える食事を 上越市の今井睦月さん宅配弁当店を開業

上越市天野原新田の今井睦月さん(37)は宅配弁当「ママココキッチン」を開業した。地域の食材にこだわった手作り弁当を、個人宅や職場、施設などに配達する。主な対象は高齢者だが、全年齢層に対応。「普通の家庭で出す料理をそのまま」がコンセプトだ。

ママココキッチンを開業した今井さん

元介護職の経験生かし

 今井さんは今年3月まで、16年間にわたって介護施設で勤務し、生活相談員やケアマネージャーを務めた。高齢者の在宅生活において食事面が不安という声が多いことや、地域に手作り弁当の配達を行う業者や団体が非常に少ないことから、「誰が作ったかが見える食事を届けたい」と宅配弁当を始めることを決意した。

副菜にするコゴミのごまあえを調理。開業を聞き、応援の気持ちを込めて地域から食材提供が寄せられているという

 弁当は1食600円(おかずのみは550円)で、日替わり弁当のみとし、日々の食事に変化をつける。昼食と夕食に同一メニューで配達を行う。主食は1カ月ごとに予定表を発表するが、副菜はその日にある野菜などから決める。

配達弁当の一例(同店提供)

 5月5日のこどもの日に「大人のお子様ランチ」、13日に「たけのこづくし」など、季節感やわくわく感も重視。「在宅生活の方に安心と楽しみを」と今井さんは話す。介護施設での経験を生かし、刻み食、極刻み食(100円増し)、ミキサー食(200円増し)にも対応している。

 14日にサービスを開始し、現在は多い日で20食ほどを配達。仕入れ、調理、配達を全て一人で行っている。「(利用者から)5月の献立を楽しみにされたり、味付けがちょうどいいと言ってもらったりして、うれしく思っています」

 月曜から金曜まで。配達地域は城西中校区および上雲寺小、豊原小、旧菅原小校区。1食、週単位、月単位で注文が可能。問い合わせは同店(電070・1481・1041)またはLINEアカウントへ。

記事参照元:タイムスLite

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