縦に横につながる居場所に 古書店「たてよこ書店」(上越市東本町2)4日プレオープン 堀田滉樹さん(22、上越市出身、東京都在住)
上越市出身で東京都国分寺市在住の大学生、堀田滉樹さん(22)が店主の古書店「たてよこ書店」が4日、上越市東本町2にプレオープンした。堀田さんは子どもや地域住民、街歩きで訪れた人が、気軽に立ち寄れる居場所になればと願っている。
■雁木の町屋に落ち着きの空間
町づくりに興味を持ち、自分らしい仕事について考え始めていた堀田さんは「まちを楽しくする活動」の拠点づくりをしようと、東京経済大の3年生を終えた今春、大学を1年間休学。今年8月、市内で古民家の改修を行っている北折佳司さんから、吉田バテンレースの斜め向かいに立つ築100年の空き家を借り受けた。
堀田さんは東京と上越を往復しながら、開店準備を進めた。内装は譲り受けた当時の状態からほぼ手を加えておらず、年季を感じさせる天井のはり、しっくい塗りの壁が懐かしさと落ち着きを感じさせる。引き出しを外した古いたんすは、山梨から取り寄せる和紙製品を並べる予定だ。
店内には単行本や文庫本など、およそ400冊を展示。堀田さんが国分寺市で行っている、自転車を使った古本販売などのつてで寄付された古書を中心に、堀田さんセレクトの新刊を販売する。
堀田さんは「雁木や町屋は開放的で、コミュニケーションがとりやすい。通り掛かる小学生や近所の住民が、興味を持って話し掛けてくれる」と魅力を話す。
店名は、雁木の連なりや歴史、活動継続を縦軸に、地域のつながりが横に広がるようにとの願いを込める。
誰でもふらっと立ち寄れる居場所でありたい―。堀田さんは「コーヒーを片手に、雁木通りを歩きながら立ち寄ってほしい」と笑顔で話した。
営業は毎月1~10日までの約7日間。今月は8日まで開店する。時間は午前10時から午後7時まで。問い合わせは堀田さん(電090・5423・4688)、またはインスタグラムを参照。
記事参照元:タイムスLite