上越市の2人がツキヨタケで食中毒　県内で今年初　毒きのこ食中毒発生注意報発令

新潟県の上越保健所は2023年10月24日、上越市の60代男性と50代女性の夫婦が毒キノコの「ツキヨタケ」を食べて食中毒になったと発表した。県内での毒キノコによる食中毒は今年初めてで、同日県は「毒きのこ食中毒発生注意報」を発令した。

同保健所によると、夫婦は22日に親戚が妙高市内の山中で食用の「ムキタケ」と間違って採取したキノコをもらい、同日午後6時頃、自宅でキノコ鍋にして2人で食べた。その後午後7時30分頃から、吐き気やおう吐、下痢などの食中毒症状を発症し、同日午後10時頃に上越市内の医療機関を受診し、入院した。2人は翌日には退院し、回復している。

残っていたキノコを専門家が調べたところ、有毒なツキヨタケと判明し、症状がツキヨタケの中毒症状と一致することなどから県は食中毒と断定した。

ツキヨタケは傘が半円形をした直径10～25cmほどのキノコで、ムキタケやヒラタケと間違えて食中毒になることが多いという。

県は、食用と正確に判断できないキノコを採らない、食べない、人にあげないよう、注意を呼び掛けている。

記事参照元：上越タウンジャーナル