上越市牧区の棚田8haに2千個の“きらめき” 泉集落でライトアップ8月31日まで

新潟県上越市牧区泉で集落に広がる棚田をライトアップする「棚田のきらめき」が開かれている。面積8haの棚田に設置されたLEDライト約2000個がピンク、緑、金、青の順に15分ごとに色を変えながら灯り、静かな夜の棚田が優しい光に包まれている。

ライトアップは、一晩限りで棚田をキャンドルで照らすイベントを経て、2020年からはLEDライトに変更し、夏休みの1か月程度開催している。昨年は約2000人が訪れた。

8haの棚田にLEDライト約2000個が灯る「棚田のきらめき」

LEDは棚田のあぜや農道に沿って設置されていて、幻想的な農道の光の中を散策することができる。棚田の真ん中には「棚田の鐘」やベンチ、駐車場近くにはテーブルや椅子を設置して棚田を見渡せる「棚田テラス」もある。

牧区総合事務所(同区柳島)から約3.5kmの山あいにある同集落の住民は10戸24人。イベント担当の横尾秀夫さん(69)によると、ライトアップは地域の活性化、山間地の現状や魅力の発信、次世代への継承が目的だという。「ライトアップされた棚田を見て、食料と生き物を育み、自然災害を防ぐなど棚田や中山間地の多面的機能にも関心を持ってもらえたら」と話していた。

ライトアップは自動点灯で、8月上旬は午後7時30分〜午後11時30分頃、同中旬以降は午後7時〜同11時頃。会場は牧区総合事務所を左手に国道405号を左折する。途中、各所に案内看板がある。11日は会場でナイトマルシェが開かれ、米やそばなどの特産品販売やキッチンカーの来場もある。

記事参照元:上越タウンジャーナル