パリ五輪出場逃すも…BMXレース・中井飛馬(新潟県上越市出身)、次回ロサンゼルスへ闘志! 盟友・中村輪夢の活躍を刺激に再起目指す

パリ五輪を逃し、再起に懸ける思いを語る中井飛馬=パリ(本社写真映像部・新井田悠)

フランスを拠点に活動するBMXレースの中井飛馬(24)=新潟県上越市出身=が、五輪開催中のパリで2028年のロサンゼルス五輪を目指す意向を示した。パリ五輪には出場できなかったが、今後は少年時代に鍛錬を重ねた米国に拠点を移す予定だ。「五輪は夢。人生を変えてくれるもの」。BMXの本場、次期五輪開催地で再起を目指す。(本社運動部・渡辺伸也)

BMXレースは、自転車で起伏のあるコースを走って順位を競う。08年の北京五輪から五輪種目に採用されている。

中井は日体大を卒業し、2023年春に充実した練習環境を求めて渡仏し、欧米のレースを転戦してきた。23年10月の杭州アジア大会を制し、五輪初出場へ弾みを付けたが、その後に鎖骨を骨折。五輪切符へ最後のチャンスだった5月の世界選手権は、準々決勝で敗れた。

日本で休養し、7月末にパリ入り。「五輪を逃した心の整理がまだできていない」と打ち明ける。

パリ五輪の会場ではBMXフリースタイルを観戦し、5位入賞した中村輪夢の姿を目に焼き付けた。「友達が頑張る姿が感慨深かった」と中井。練習再開へ気持ちを高めた。

5歳で競技を始め、小学生や高校時代に米国で練習を重ねた。小学2年のとき、米テキサスの大会に出場して完敗。本場のレベルを知ったことで、成長が加速したという。

「五輪で金メダルを取るには全ての力を高める必要がある。みんながかっこいいと思えるBMXレースを見せたい」。ロス五輪へ向け意気込んだ。

記事参照元:新潟日報デジタルプラス