クーポン配布 食費を補助 上越教育大 地域の寄付金など活用

会計でクーポン券を出すと、250円の割り引き。本年度から利用できるメニューの幅が広がった

上越教育大(上越市山屋敷町、林泰成学長)は1日から、「食の応援クーポン券」事業を実施している。地域の支援により、学生たちが学食と売店を割引利用できる。

学生たちの経済的支援、食事を通じた健康管理を目的とした取り組みで、学生それぞれに7枚つづりのクーポンを1部ずつ発行。第1、第2食堂のメニューや売店の弁当がクーポン券1枚当たり250円割り引きされる。

クーポン券は学食用5枚、売店用2枚で1セット。学生1人に1枚ずつ発行する

同事業は上越教育大基金の予算で実施。同基金は同大同窓会、後援会、振興協力会に加え、職員や地域の個人からの寄付金を原資としている。

支援事業は令和2年に始まり、昨年度までは学食のメニューを割引価格で提供する「200円ランチ」を実施していた。日ごとの限定数があり、サービスを受けられない学生がいたこともあり、本年度からクーポン式に変更。利用できるメニューの幅や時間帯が広がり、公平性、利便性が高まった。学部3年の男子学生は「お昼はお弁当を作ってくることが多いので、夕方に(学食で)クーポンを使えるのがありがたい」と話した。

事業を担当する上野正人副学長は「教員を目指す学生たちは金の卵。(支援という形での)地域の期待を受け止めて、教員になってもらいたい」と語った。

記事参照元:上越タイムス電子版